第225章 まさに死に急ぎ

「修! 危ないッ!」

 一条昴の死角から、その戦慄の光景が目に飛び込んだ。思考する間もなく、本能が叫び声を上げさせ、体はすでに弾かれたように動いていた。

 北畑修は、その叫び声に心臓を鷲掴みにされたような錯覚を覚えた。振り返ろうとした刹那、何者かが背後から猛烈な勢いで覆い被さり、彼を抱きすくめる。

 ほぼ同時だった。

 ――プシュッ。

 乾いた、しかしあまりに鮮明な減音された銃声が、静寂に包まれた病室を切り裂く。

 時間が、凍りついた。

 北畑修は、自分を庇った体が激しく痙攣するのを肌で感じた。一瞬の硬直、そして背中に伝わる重い衝撃。

 瞬時にして血の気が引き、世界が色を失っ...

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